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ベトナムコーヒーになぜ練乳を使うのか?歴史と文化、そして味わいの秘密を徹底解説!

ベトナムコーヒーになぜ練乳を使うのか?歴史と文化、そして味わいの秘密を徹底解説! ベトナムの不思議
ベトナムコーヒーになぜ練乳を使うのか?歴史と文化、そして味わいの秘密を徹底解説!

こんにちは、ベトナム人ってほんとうにコーヒー大好きですよね。わたしも歩道で売ってるコーヒーをよく買ってます。この記事では「なぜベトナムのコーヒーには練乳が使われているのか?」という疑問を一緒に解き明かしていきましょう。

歴史的背景

19世紀後半、ベトナムはフランスの植民地となりました。フランス人は自国の食文化や習慣を持ち込み、その一つがコーヒーでした。しかし、当時のベトナムでは新鮮な牛乳の入手や保存が困難でした。高温多湿な気候と未発達な冷蔵技術のため、牛乳は贅沢品だったのです。

そこで、保存性が高く甘みも兼ね備えた練乳が登場します。練乳は熱処理によって長期保存が可能で、砂糖が添加されているため濃厚な甘さがあります。フランス人とベトナム人は、この練乳をコーヒーに加えることで、新たな味わいを創り出しました。

苦味と練乳の甘さのバランス

ベトナムで主に栽培されているコーヒー豆はロブスタ種です。ロブスタ種は、アラビカ種と比べてカフェイン含有量が高く、強い苦味とコクが特徴的です。その深煎りされた豆から抽出されるコーヒーは、非常に力強い風味を持ちます。

この強烈な苦味を和らげ、まろやかで飲みやすくするために練乳が加えられます。練乳の濃厚な甘さとクリーミーさが、コーヒーの苦味と調和し、独特の味わいを生み出すのです。この組み合わせは、まさにベトナムコーヒーならではの魅力と言えるでしょう。

フィンフィルターによる抽出

ベトナムコーヒーの魅力は、独特な抽出器具「フィン(Phin)フィルター」にもあります。フィンは金属製の小さなフィルターで、カップの上に直接置いて使用します。細かく挽いたコーヒー粉をフィルターに入れ、上から少量のお湯を注いで蒸らした後、ゆっくりとお湯を注ぎます。

この抽出プロセスは約5分程度かかり、一滴一滴が練乳の上に落ちていく様子を楽しむことができます。このゆったりとした時間は、忙しい日常の中での癒しのひとときであり、ベトナム人にとってはコーヒーを味わう上で欠かせない要素です。

甘味への愛着

ベトナムの気候は一年を通して高温多湿です。そのため人々はエネルギー補給や暑さを和らげるために甘い飲み物を好みます。練乳は手軽にカロリーを摂取できる甘味料として、コーヒーだけでなく紅茶やフルーツジュース、デザートにも広く使われています。

また、ベトナムではカフェ文化が非常に発達しており、街角や路地裏、川沿いなど至る所にカフェが点在します。コーヒーを飲みながら友人と談笑したり、仕事をしたり、ただ街の風景を眺めたりと、人々の生活に深く根付いています。

コーヒー産業と練乳の関係

ベトナムは世界有数のコーヒー生産国であり、とりわけロブスタ種の生産量は世界一です。コーヒー産業はベトナム経済を支える重要な産業で、多くの農家がその栽培に従事しています。

一方で、練乳の需要もコーヒーとともに増加しました。練乳メーカーにとっても、ベトナムコーヒーの普及はビジネスチャンスで国内での製造・消費が拡大しました。こうして、コーヒーと練乳はベトナムの経済発展を支える存在となったのです。

栄養補給とカフェイン摂取

練乳は高い糖分と脂肪分を含んでおり、エネルギー源として優れています。経済的に困難な時代、練乳入りのコーヒーは手軽な栄養補給手段としても利用されてきました。

一方で、ロブスタ種の高いカフェイン含有量は覚醒作用が強く、肉体労働や学業に励む人々の活力源となっています。この組み合わせにより、ベトナムコーヒーは日常生活のエネルギー補給として欠かせないものとなっています。

自宅で楽しむベトナムコーヒー

興味が湧いてきた方は、ぜひ自宅で本格的なベトナムコーヒーを作ってみましょう。

必要な材料と道具:

  • フィンフィルター:ベトナムの専門店やオンラインショップで購入可能。
  • コーヒー豆:深煎りのロブスタ種がおすすめ。中細挽きにします。
  • 練乳:無糖練乳ではなく、砂糖入りのものを用意。
  • 熱湯
  • 耐熱グラスまたはカップ

ステップバイステップの作り方:

  1. 練乳を注ぐ:耐熱グラスの底に大さじ1~2杯の練乳を入れます。甘さはお好みで調節してください。
  2. コーヒー粉をセット:フィンフィルターにコーヒー粉を約15グラム(大さじ2杯程度)入れ、平らにならします。
  3. プレスディスクを載せる:コーヒー粉の上にプレスディスクを軽く載せ、押しすぎないように注意します。
  4. 蒸らし:フィルターをグラスの上に置き、少量(約20ml)の熱湯を注いで30秒ほど蒸らします。これによりコーヒー粉が膨らみ、抽出がスムーズになります。
  5. 抽出:残りのお湯(約60〜80ml)をゆっくりと注ぎます。蓋をして、コーヒーが抽出されるのを待ちます。
  6. 混ぜる:抽出が完了したら、フィルターを外し、スプーンで練乳とコーヒーをよく混ぜます。
  7. 楽しむ:そのまま熱々で飲んでも、氷を入れてアイスコーヒーにしても美味しくいただけます。

ポイント

  • コーヒー粉の量と挽き具合:濃さはコーヒー粉の量と挽き具合で調整できます。お好みで調節して、自分だけの一杯を探してみてください。
  • お湯の温度:沸騰したてのお湯ではなく、少し冷ました(90~95℃)お湯を使うと、よりまろやかな味わいになります。

ベトナムコーヒーのバリエーション

  • エッグコーヒー(Cà Phê Trứng): ハノイ発祥のエッグコーヒーは、卵黄、練乳、砂糖を泡立てたクリームを熱いコーヒーに浮かべたもの。まるでリッチなデザートのような味わいで、観光客にも大人気です。
  • ヨーグルトコーヒー(Sữa Chua Cà Phê): 甘酸っぱいヨーグルトとコーヒーを組み合わせた一品。ヘルシー志向の方にもおすすめです。
  • ココナッツコーヒー(Cà Phê Cốt Dừa): 濃厚なココナッツクリームと練乳、コーヒーをミックスしたトロピカルなドリンク。暑い日にぴったりです。

世界への広がり

近年、ベトナムコーヒーは世界中で注目を集めています。ユニークな味わいや抽出方法がSNSなどで話題となり、専門カフェが各国にオープンしています。また、現地の若者の間でも新しいスタイルのカフェやフレーバーが登場し、伝統とモダンが融合した進化を遂げています。

まとめ

最後に、ベトナムコーヒーは単なる飲み物以上の存在です。その一杯には、歴史の変遷や人々の創意工夫、文化の交流が詰まっています。練乳を加えることで生まれた独特の味わいは、困難な状況でも新しい解決策を見つけ出す人々の知恵の象徴とも言えるでしょう。

最後までみていただいてありがとうございます
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