ベトナムに引っ越しや長期滞在を計画中で、ペットも一緒に連れて行きたいと考えている方へ。この記事では、ベトナムにペットを連れてくるための具体的な手続きや注意点について詳しく解説します。
ベトナムのペット輸入規制の概要
ベトナムでは、犬や猫をはじめとするペットの輸入が可能ですが、いくつかの厳しい規定があります。特に、狂犬病の予防接種と健康証明書が重要です。
主な規定:
- ISO規格のマイクロチップ(推奨)
- 狂犬病ワクチン接種証明書(有効期限内)
- 健康診断書(出発前5日以内に発行)
ベトナムにペットを連れて行く手続き
マイクロチップの埋め込み
ベトナムではマイクロチップは必須ではありませんが、推奨されています。マイクロチップがあればペットの識別が容易になり、万が一迷子になった場合の対応がスムーズになります。
規格:ISO 11784または11785に準拠したもの。
狂犬病ワクチン接種
ベトナムでは狂犬病対策が厳格です。ペットが入国するには、接種日が出発の30日以上1年未満であることが求められます。証明書には以下の情報が記載されている必要があります:
- ペットの名前、年齢、種類
- 接種日と有効期限
- 獣医師の署名とクリニック情報
健康診断書の取得
日本の動物病院で、出発前5日以内に健康診断を受け、「ペットが健康である」と証明する書類を発行してもらいます。この証明書はベトナム入国時に必須です。
日本での輸出検疫証明書の取得
動物検疫所で輸出検疫証明書を発行してもらう必要があります。
手順:
- 出発の7日前までに動物検疫所へ予約をする。
- 必要書類(健康診断書、狂犬病証明書など)を持参して検査を受ける。
- 問題がなければ、輸出検疫証明書が発行されます。
航空会社の確認と手続き
航空会社の規定を確認
ペット輸送の条件は航空会社によって異なります。特に以下を確認しましょう:
- 機内持ち込みの可否(ペットの大きさ・重量による)
- 貨物室での輸送条件
- 必要な書類
- キャリーケースの規格(通気性やサイズ)
例:多くの航空会社では、キャリーケースの底に吸水シートを敷くことが求められます。
事前予約
ペットの座席や貨物スペースは予約制の場合が多いため、早めに手続きを行いましょう。
ベトナム到着後の手続き
入国時の検疫
ハノイ(ノイバイ空港)やホーチミン(タンソンニャット空港)に到着した際、動物検疫所で以下の確認が行われます:
- 健康診断書および狂犬病証明書の確認
- ペットの健康状態チェック
追加検疫の可能性
書類に不備があった場合、ペットが隔離検疫に回されることがあります。これを避けるためにも、事前準備を万全にしておきましょう。
ペットが快適に過ごすためのポイント
フライト中のストレス軽減
- 慣れ親しんだ毛布やおもちゃをキャリーケースに入れる。
- 事前に軽い運動をさせ、フライト中は落ち着かせる。
- 水分補給ができるよう工夫する。
ベトナムでの生活準備
- ベトナムの気候は暑く湿度が高いため、涼しい場所を用意する。
- ベトナムで手に入るペットフードを事前に調査し、必要に応じて日本から持参。
合計費用の概算
項目 | 概算費用 |
---|---|
マイクロチップ埋め込み | 3,000~7,000円 |
狂犬病ワクチン接種 | 3,000~10,000円 |
健康診断と証明書発行 | 5,000~15,000円 |
輸出検疫証明書 | 無料 |
航空輸送費用 | 30,000~150,000円 |
キャリーケース購入 | 5,000~20,000円 |
到着後の検疫費用(任意) | 0~10,000円 |
合計 | 46,000~212,000円 |
コストを抑えるポイント
- 航空会社の比較
航空輸送費用は大きな変動要素です。複数の航空会社を比較し、条件に合うプランを選びましょう。 - 動物病院の選定
マイクロチップや健康診断の費用は動物病院によって異なるため、事前に問い合わせて確認しましょう。 - キャリーケースの再利用
過去に購入したキャリーケースが航空会社の規格を満たしている場合、新たに購入する必要はありません。
最新の手続きを知るには?
在ベトナム日本大使館
日本からベトナムにペットを連れて行く際の注意点や、最新の手続き情報を入手するために、大使館の公式サイトや窓口で確認することをおすすめします。
- 公式ウェブサイト: 在ベトナム日本大使館
旅行代理店や引越し会社のサポート
旅行代理店や引越し業者の中には、ペット輸送に対応しているところもあります。これらの業者は、最新の規制や手続きの詳細を把握しており、安心して依頼できる場合があります。
よくある質問
Q1. ベトナムではどのようなペット用品が手に入りますか?
主要都市(ハノイ、ホーチミン)にはペットショップが多く、基本的なフードやグルーミング用品が手に入ります。ただし、特殊なペット用品は日本から持参したほうが安心です。
検疫費用はどれくらいかかりますか?
動物検疫費用は数千円程度ですが、航空会社やペットの種類によって追加料金が発生する場合があります。
まとめ
日本からベトナムにペットを連れて行くには、事前準備が非常に重要です。狂犬病ワクチン接種や輸出検疫証明書の取得、航空会社の規定確認など、手続きは少し煩雑ですが、愛するペットと安全に新しい生活を始めるためには必要なステップです。この記事を参考に、スムーズに手続きを進めてください!
最後までみていただいてありがとうございます
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